ケムリクサ 2話

 

 

 

 ケムリクサ、2話目の感想です。

 ネタバレ関係なしに好きなところや面白かったところ

 それと展開の予想をしたりして騒いでいるので

 まだ観ていない人や苦手な人は気をつけてください。

  

 

 

「りなちゃんズ」について

 

「りなちゃんズ」は相変わらずかわいいですね。

 隅っこでわちゃわちゃしているシーン、特に「わかば」と絡んでいるところを見るのは、なごみます。そういえば、1話目感想の追記でも書いたとおり、寝ている子は「りなむ」でしたね。これに関しては、単純に自分がいろいろと見逃していただけなので、恥ずかしい。

 

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 ここあたり、かわいい。

 

恋と毒のちがい

 

わかば」は相変わらず振り切れてますね。

 わけのわからない世界に記憶をなくした状態でやってきたせいなのか、見知らぬことに関して異常なほどに盛りあがって、我を忘れる。彼があまりにも死を度外視したような言動を見せるのは、記憶がないせいなのかもしれません。

 そういえば、これはネットで拾った指摘ですが、1話目、襲いかかってくる「りん」が「わかば」の眼に映っていたのは気づかなかったです。

 

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オシャレ

 

 あと前回、自信満々で書いた眼がまん丸の表現、思いっきり外れたのを観たあとに思いだして、笑いました。

 

 そして、前回のラストシーン、「りん」のあの赤面についてですが、やっぱり、irodoriの作品はいい意味で、ツッコミ不在ですよね。

 

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もしかして……、毒、じゃないだろうか?

 

 ただ「りん」が誤認したとおり(それが本当に恋だとしたら)毒と恋はそう変わらないんですよね。「本人が死んだあとも残る」とか特に。

 まあ自分は、「はたして本当にそれは恋かな?」みたいに疑わしく思っているので、「りん」がこれから自分の気持ちとどう向きあっていくのか気になります。

 あと、びっくりしたのが、今回わりと世界観、用語の説明が多かったですね。

 観ている最中、「おっ、そこまで言ってくれるのか」って驚きました。たとえば、ケムリクサには、いろんな色があるんですけれど、これは自主製作版では出なかった設定ですよね。もともとあった設定なのか、テレビアニメ版で新しく追加された設定なのか、恐らく後者だろうと思います。

 ケムリクサといえば、「りん」と「りつ」が「きいろ」のケムリクサについて言及する直前と最中のカット。

 

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 観ている人にとっては、あの時点では「きいろ」としか言っていないので、それがケムリクサなのかどうかもわからない。「きいろ」がなんなのか、どういう風に使用するのかという答え合わせは中盤での「りん」と「わかば」の会話、終盤の「りつ」の説明ですね。

 まあ、察しのいい視聴者なら、その前の「あいちゃん」という新たなケムリクサらしきものだったり、色から見たりして、「これがきいろなんだな」ってのがわかると思いますが、でもきちんと「きいろ」について話すときに、こういう風にきっちりと画面に入れておく。

  自分が「丁寧だなあ」って感じるのは、こういうところです。

 

 そして、趣味のアニメでも若干、触れていたことですが、「りつ」は眼が見えてない、もしくは色の判別がつかないんですかね。聴覚に特化している代わりに、ほかの五官が弱いだけなんじゃないかなとも思いますが(八識なんじゃないかという考察もありますが、そこあたりはまだ噛み砕けていないので、いまは勘弁してください)

 木から離れないところや咳き込むところ、いちばん先に死にそうなの、「りつ」みたいな気がして、勘弁してほしいです、いやマジで。

 

「りん」が決めたこと

 

 「アカムシがたくさんいる。アカギリも。水を探しに6人で旅をした」

 

 これ前後の会話から考えて、「わかば」が考えている「6人」とりんの「6人」、明らかにちがいますよね。「りなちゃんズ」の数を調整したのはなんでだろうと思っていましたが……、これが後々、響いてくるかもしれませんね。

 

 今回のセリフで、彼女たち――というより、「りん」は「蟲」たちと戦いながら生き延びていく、ではなくて、残りの時間をどうやって無事に過ごしていくかと考えるくらいには追い詰められているっていうのが、わかったのは、なかなか衝撃的だったと思います。この島を最期の場所と決めていたところもあったのかもしれません。

 

「残りの時間、りなや姉さんには、好きなことをしてほしい」

  

 最後、電車の上で「りん」が「わかば」に言ったとおり、島から島へ移動するのは、必ず死人が出るほど過酷なもの。実際、それで何人もの姉妹を失っています。それならば、数を減らしていきながら冒険をするよりも、水が尽きるまで残った姉妹たちと過ごそうと「りん」が考えていたのも、無理はありません。

 

 「でも、わからないことだらけってのは、これからたくさん覚えられるってことだからね。最高楽しいじゃん」

 

「でも、なにも知らないってことは、新しいことたくさん覚えられるので、最高に楽しいです」

 

 しかし、それを打ち破ったのが、わかばのあのウザったいほどの(褒めてる)探求心だったのでしょうね。一話で彼が水の中から飛び出てきてから、あのセリフまで、すべて含めたわかばの姿勢が、「りん」の決断と繋がっているんだと思います。

 彼女が「わかば」に惹かれているのは、あの文字通りキラキラした好奇心が、いなくなってしまった姉妹が「好き」を語る姿と重なってしまうからなのでしょう。

 島の外へ出ると決めた「りん」たちですが、とりあえず、路面電車が動きだしたところは笑いました。

 

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 ここ辺り、すごく虫っぽいですよね。

 

 そして、「わかば」のセリフについてですが、趣味のアニメを観ている人にとっては、「あっ、同じようなセリフだ」で済みますけれど、観ていない人にとっては、「あれ、なんでいきなりそんな島の外に出ることを決意したんだろう? わかばのセリフのなにが響いたんだ?」と唐突に感じるところかと思います。

 ここ辺りは面白いですよね。

 もしも趣味のアニメ、回想シーンを入れるとなると、野暮に感じる人が出てくるだろうし、もちろん先ほども書いたとおり、唐突だと思う人もいる(たとえ趣味のアニメを観ていたとしても)

 ただ、こういう場合は、恐らくですが、後々になって、たとえば八話、九話あたりで徐々に重みが出てくるシーンなんだと思います。「ああ、だから、あそこで島の外に出ることを決意したんだな」と。

 こういうのは、それこそ、どういい塩梅に持っていくかの勝負なのでしょうね。

 

好きなシーンと好きなセリフ

 

 さて、前回やったように好きなシーンと好きなセリフを書いて、解禁になったOPについて少し話したら、終わりにします。

 

 好きなシーン
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 ついでに撃っとくか、みたいなノリの軽さが面白いです。

わかば」が拾ったケムリクサが光ったのは、これを喰らったからなんでしょうかね? ケムリクサのエネルギーを貯めることができる、みたいな?

 

 好きなセリフ

 

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 「今日いちばん怖かった……」

 

 聞いた瞬間、「いや、おまえもっとあっただろうが!」って、思わず心の中でツッコみました。たぶん、アニメを観ていた人の大半が思ったんじゃないでしょうか。

 「わかば」のセリフは、やっぱりいい塩梅なので、全体的に好きです。

 

 あと、「りつ」が「わかば」を君付けするの大好きです。


OPについて

 

 OP、めちゃくちゃかっこいいです……!

 YouTubeで公開されていたショートバージョンの動画、ループ再生にして聴きまくっていたのですが、映像がつくと、やっぱり変わりますね。

 


ナノ-KEMURIKUSA(Short Ver.)

 

 いちばん気になったのは、このシーン。

 

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 不安そうに手を伸ばしている「りん」はいったいなんなんでしょうかね? 

 ツイッターでも気になっている人がたくさんいましたが、OPにわざわざ入れるというのを見ると、終盤あたりに活きてくるシーンなのかもしれません。

 それか、中盤あたりの障害と関係したもので、そこを飛び越えたあと、そこからまた新しいオープニングの映像になるとか。

 

 いちばんグッときたのは、この場面。 

 

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 自主製作版のラストカットを意識しているみたいで、大好きです。

 

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 最後に、これはツイッターでもつぶやいたので、繰りかえすのもアレですが、なんど見ても、OPのサビで姉妹のバトルシーンが流れたとき、「アニメっぽい……!」って思います、本当に変な話ですけれど。

 まあ、とりあえず今回はこんな感じで終わります。

 ありがとうございました。