ケムリクサ 3話

 

 

 

 ケムリクサ、3話目の感想です。

 ネタバレ関係なしに好きなところや面白かったところ

 それと展開の予想をしたりして騒いでいるので

 まだ観ていない人や苦手な人は気をつけてください。

  

 

 まだ三話目ですが、今回がいちばん面白く感じました。

 最後の地割れを除けば、なにか大きな出来事やイベントが起きているわけではないですが、構図や会話、進みのテンポで、すんなり最後まで観させてくれるっていうのは、純粋に撮影技術、基礎的な部分が高いことの表れだと思います。

 というか、「ケムリクサ」、映画みたいな撮り方してるんですよね(前作もそういうところが多々ありましたが)

 今回はウルトラジャンプで連載がはじまった「わかばメモ」も併せて感想を書いていきたいと思います。

 

 

 

 

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「りなむ」、眠っていてもしゃべれるんですね、おもしろい……。

 お姉ちゃんぶっているの、単純にかわいくて大好きです。

 

 そして、今回は、ほかの姉妹の話が出ていましたね。

 

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 前も書いたと思うのですが、いちばん好きな姉妹が、「りょう」なので、彼女の話が出たときは大喜びでした。「ケムリクサ」を使わずに戦っていたというのは、もう「らしく」て大好きです。

 ツイッターでも書きましたが、ああいう感じのクレバーな戦闘狂が大好物なんですよ……。

 

 そういえば、うざったいほどに(褒めてる)いろんなことに興味を示す「わかば」ですが、ここだけはいろいろと察して、黙っているんですよね。こういうところ、いいですね。

 

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 最初はひらいていた口が閉じたのも、そういうことだと思っています。

 

 自分は「わかば」を狂人認定していたのですが、ウルトラジャンプでの「わかばメモ」を読んでいると、ちょっと自分の判断がズレていたのではないかと思います。

 それに加えて、あの漫画、気になるところが多すぎるんですよね。

 

・追記という言葉、そもそも、そこにはなにが書いていたか。

・そして、だれが書いたのか。本命は「りょく」で、対抗なし、穴は「さいしょのひと」で、大穴が「ななし」、もしくはまだ登場していない人物。

・「そろそろほんとに死んじゃうかも」

・キラキラについて

・「りん」の涙。

・「そんな感じであと少し」

 

「りょく」は、たぶん「さいしょのひと」や「ななし」を除けば、いちばんこの世界の謎に迫っていたと思うので、あの「ケムリクサ」には、なにが書いているのか、めっさ気になります。

 

 今回、おっとなったところ。

 

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 シーンの緩急が利いてて、とても大好きです。

 上から見あげるようにカメラを置いて、倒れてくるものを脅威的に見せているのですが、次のカメラでは大きく引いて、「あまり大したことない……?」と肩透かしさせて、「りん」の拳であっさり吹き飛ばす。

 なんてことのないテクニックですが、前フリも効果的でしたし、自分は好きです。

 

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 あと、そういえば、この場面。

 これは、もうとっくにツイッターで流れていることですが、自分でも調節してみました。確かにこれはすごい。ほかの場面でも、こうやって明るくしてみると、いろいろと見えてくるシーンがありますね。

 

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 これは「ケムリクサ」というよりは、irodori作品の長所ですが、意図の偏りを感じるところが少ないんですよね。セリフや動きもそうですし、背景やカメラワークもそうです。遠くから全体を映すカットが多いためだと思っているんですが。

 まあ、それはのちのち考えるとして、とにかく意図の偏りがないということは、その人の見方によって、場面、場面ひいては物語全体が、さまざまな意味を持つようになるということです。

 さまざまな解釈のできる多角的な作品が、傑作の条件だと自分は思っています。文学的に言えば、「孔雀の玉虫色の尾根」ですかね。そういう作品は、何年も継がれていく強度がありますから。

 ムシやケムリクサのデザイン(ツイッターで、姉妹の位牌が宝石のカットになっている指摘を見たときは、変な声が出ました)、――作中に出てくる小道具や舞台だけでも、たくさんの元ネタや逸話があるため、それらが作品と絡みあうことで、いろんな考察が湧きだしてくる。まあ考察は、考えすぎなところもあると思いますが、そうさせてくれる作品ってだけで、価値はあると思っています。楽しいですからね。

 

  さて、EDについて話したら、いつもの好きなシーンと好きなセリフを書いて、今回は終わりにしたいと思います。

 

EDについて

 

「INDETERMINATE UNIVERSE

 自主製作版でのエンディングを踏襲してきましたね。

 すごく好きです。

 

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 なんとなくですが、「feat.ケムリクサ」というのは、ムシの声でもあるのかもしれません、ムシの断末魔や、自主製作版でのムシが発していた、女性の機械的な声からして、その感じはありそうです。

 声優さんの声を機械加工している感じなんですかね?

 あと、後ろのが回転したり動きを止めたりしているのも、気になります。

「りつ」の線が細くなってるのは、本当に勘弁してほしいです。いやマジで。

 

(2019/02/05追記)

 この声、いろんなところの話を聞いていると、初音ミクそのままらしいですね。

 

 

好きなシーンと好きなセリフ

 

好きなシーン

 

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「なっ……、調子に……! 不審な動きを見せたら、すぐに処理するからな!」

 

 後ろにぶつかっているのもかわいいですし、逃げるように車内から出ていくのもかわいいです。かわいい。

 

 好きなセリフ

 

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「めっさ生きたいです! 生きるの大好きっ!」

 

 あいかわらず、わかばのセリフを選びました。なんかわかんないですけど、クスってなります。おもしろい。

 

 今回は短いですが、こんな感じです。

 ありがとうございました。